『いくお〜る』誌上の「図書紹介」がウェブにも登場しました! ここでは聴覚障害関連の書籍をご案内しております。
日本語字幕付きのDVD(ビデオ)、聴覚障害者役が出ている作品も少しずつご紹介します。
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トップページ
BOOK
4月号(No.78)掲載
2月号(No.77)掲載
10月号(No.75)掲載
8月号(No.74)掲載
6月号(No.73)掲載
4月号(No.72)掲載
2月号(No.71)掲載
DVD
ろう者役のある作品
日本語字幕付き作品
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2007年10月号(No.75)掲載 |
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ろう文化の歴史と展望
ーろうコミュニティの脱植民地化
パディ・ラット/著 森壮也/監訳
722頁 明石書店 10,290円
本書を見た人は、一様に六法全書なみの厚さに度肝を抜かれるが、そこでめげてはいけない。本書は「聞こえないこと」(デフネス)にとらわれていたろう者に翼を与え、「ろうであること」(デフフッド)という未来への道を指し示そうとしているのだ。
手話を使う文化的・言語的マイノリティ(少数派)であるろう者。抑圧の連続だった歴史を振り返り、ろう者集団の在り方について、聴者とどのように合意していけばよいかを考察している。筆者自身が「ろうであること」(デフフッド)を追求してきた、10年以上もの旅の集大成。ろう文化に関する必読書。資料的価値も高い。(O)
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それでもぼくは走り続ける
永井恒/著 154頁 静岡新聞社 1,260円
著者は「いくお〜る Tokyo 2007」でろうの先輩達の一人として舞台に立ち、子ども達に向け希望について語ってくださった永井恒さん。ろう者マラソンの元記録保持者である。小柄でにこやかな笑顔からはとても想像できないファイターだ。
この本は、悩みを抱えている人が壁を乗り越えるためのヒントになれば、また障害者への理解を深めてもらうことにつながれば、との思いで書き上げたもの。失恋、上京、孤独、いろいろな失敗や挫折を乗り越え、06年に年間77レース、優勝50回の目標を立て、やり遂げた。その原点がここにある。(MI)
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きこえの障がいってなあに?
エレイン・E・シュナイダー/著
トム・ディニーン/イラスト
柳沢圭子/訳 35頁 明石書店 1,260円
ジェイコブは両耳に補聴器をつけても、全部は聞こえない男の子。アメリカの普通学級で、難聴の仲間数人とともに、元気に学んでいる。聞こえる、聞こえないに関係なく全ての子どもに向けて書かれた本。手話通訳はじめ、さまざまな支援が準備されている様子が、イラストとともに大変分かりやすく説明されている。訳文もよくこなれている。教育関係者も必見だ。
個別教育プログラムに具体的な内容について、また日本の状況について、監修の(社)全日本難聴者・中途失聴者団体連合会が補足説明しているのが大変参考になる。(O)
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少数言語としての手話
斉藤くるみ/著 212頁 東京大学出版会 2,940円
手話とはどんな言語なのか。ろう者はどのような文化を生み出してきたのか。
本書はこれまで得られてきた多くの研究成果などから、手話は言語であることを、手話の構造や脳との関係を示しながら明らかにする。次に少数言語としての手話の考察から、手話研究がさまざまな学問や芸術を飛躍的に発展させてきたことを示していく。
手話が価値ある少数言語であることを解き明かしたいという意欲の元、筆者は筆を進めていく。手話について、本書の内容をぜひ知識として頭に入れておきたいものである。(MI)
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ボーイズ・オン・ザ・ラン 1〜7
花沢健吾/編 約206頁 小学館 各530円
主人公・田西敏行・27歳のヘタレな青春を描くコミック。どこにでもいる「金ない・モテない・力ない」青年の無様でカッコワルイ日常が、ときおり一瞬だけ熱く輝くのが魅力。青年向け。
コミック第5巻にボクシングジムの美人トレーナー・ハナが登場。13歳で聞こえなくなったというハナの関心をひこうと、筆談したり手話を学んだり、字幕のない邦画に誘ったりと、ここでもちぐはぐな行動をとってしまう田西。
ハナはヘタなボクサーよりも強い、現実離れした難聴者。空気を読まないマイペースさも難聴ゆえか。7巻まで刊行中。 (O)
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