2009年2月号 No.83

【特集】こころに聴く/ろうと人工内耳II

いくお〜る2009年2月号
(写真/塩野谷富彦)

【特集1】こころに聴く

 ストレスいっぱいの現代社会。その中でも聞こえない、聞こえにくい人たちは、コミュニケーション上のマイノリティ。周囲からの疎外感に悩んだり、見てわかる範囲では不十分な情報に頭を悩ませたり、満たされないものを抱えてしまう方々が大勢います。「こころ」の問題について、臨床心理士、産業カウンセラー、精神保健福祉士として、それぞれ専門職として接する立場にある方々に、編集部から依頼してメール対談いただきました。
 話し合われたのは、「こころ」を守るために必要なこと、誤解されている精神医療、「傾聴」ならぬ「傾視」の大切さ、当事者が自然な形で語り合える環境作りの大切さ、など。特集を契機に、皆さん、目では見えない自分の中を見つめてみませんか。

【特集2】ろうと人工内耳II
 特集2は、前回に続き、関係者注目の!人工内耳テーマです。ろう者の視点で見たとき、人工内耳を装用したろうの子どもたちはどうなるのか、日本手話を使った第一言語の健全な発達はあるのか、という懸念があります。そこで今回はバイリンガル教育の第一人者である佐々木倫子先生にインタビュー。2つの言語による教育で、子どもの頭の中でどんなことが起きるのか、人工内耳をしても、子どもは2つの言語をマスターできるのか、特別支援学校の「準備のないインテグレーション」とは? 人工内耳とろう者の関わり、現状に迫ります。

【公示】
●「いくお〜る」休刊のご案内
 来年、2010年2月号(No.89)で休刊となります。

【連載】
●情報スクランブル:
 デジタル放送 字幕録画の裏技は?/
 「聴覚補償リハビリテーションの研究」シンポジウム
●マンガ「麻実が斬る!」:字幕の変
●カリンの人生ズンドコ!第24回
 「続・指文字の魔術師!?」
●どすこいで行こう!
 〜大地にしっかり足をおろして〜第12回
●香坊のデフ天国・ニュージーランド:
 第9回 NZSLとDeaf文化の関係
●ドイツ便り:Vol.3
 ドイツでであった魅力的な人々?
●小さい時からの夢、100カ国踏破:
 第10回 カリブの島々縦断旅行
●新製品・技術情報
 最強振動目覚まし腕時計Wake V II/
 BTネックループ
●図書紹介 7点
●イベント案内 ●情報とぴっく
●読者の広場 ●ココロの旅の時間
●アンケート集計結果・編集後記・
 次号予告(本文64頁)

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